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香港に行けなかった話

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香港に行けなかった話

 この年末、友人と香港旅行を予定していました。
 数年ぶりの海外旅行です。

 テンションが上がって、スーツケースを新調し、地球の歩き方を買い、広東語入門の本も買って「青島ビールを下さい」を言えるように練習しました。
 色んな忘年会のお誘いを「あ、アタシ、年末は海外だから」と自慢げに断ってきました。
 完全に浮かれ気分でした。

 当日は朝早く羽田空港へ向かいました。余裕を持って出発時間の3時間前に集合です。
 キャセイパシフィックのカウンターで航空券を受け取り、羽田のショッピング街でウヒャウヒャ言いながら時間を潰しました。

 さてそろそろ搭乗しないと時間的にやばい、というところで税関に向かったところ、友人が「私のパスポート写真、変な顔でやだ〜」などと言います。
 「いやいや、私も変な顔で〜」なんてキャイキャイしたやり取りをしていたら、あれ、私の写真えらく若い。

 一瞬私、老けない顔なのかと思いましたよ。
 でもそんな訳ないんです。

 10年以上前のパスポート持って来てたんですよ。
 しかも期限5年の青いパスポートですよ。
 ちゃんと有効期限内の赤いパスポート作ってたのに。
 どうして赤と青を間違えたんでしょう。

 キャイキャイした直後に一瞬で血の気が引いて、友人にどんな顔していいかわからなくなりました。






 一応税関のおじさんにこれで行けるか聞いてみました。
「いや、それは無理だよ…」
 ものすごい同情の目で見られました。

 今から家に取りに戻っても間に合う時間ではありません。
 友人は泣きそうな顔で一人で飛行機へ。

 最初にキャセイパシフィックで航空券をもらった時に、カウンターの人がパスポートの期限をちゃんとチェックしておけば取りに帰る時間は十分にありました。

 ここで、キャセイパシフィック相手にクレームを付けて一本遅い飛行機に乗せてもらおうと画策。カウンターに行きました。
 しかし航空券の変更は旅行を申し込んだ代理店経由じゃないと無理とのこと。
 旅行代理店に電話してもまだ開店時間前だったため繋がりません。
 カウンターのお姉さんにものすごい同情の目で見られました。
 
 代理店の色んな窓口に電話をしまくって係の人に繋がりましたが、聞いてみた所
「往復の航空券で取ってたから一本遅らせるにはもう一度チケット取り直さないといけない。
 ちなみに年末の正規料金で片道20万円です。」

 いやそれは無理。
 電話越しでも係のお兄さんが同情の目で見てくるのがわかりました。


 泣く泣く旅行をあきらめ、すでに飛行機に乗せられていたスーツケースを取り戻しに空港内の職員専用のエリアへ。
 セキュリティすごそうな、貴重な場所に来れて良かった、と自分を慰めるしかありませんでした。
 
 残されたものは旅行に行ったっぽく仕上がったスーツケースだけです。





 
 ちなみに香港旅行を計画するのはこれで3度目です。

 1度目は10年前、当時京都に住んでいた私は東京の友達と合流して、成田から香港に旅立つ予定を立てました。
 旅行前日に東京入りして、翌日からの中華三昧に備えイタリアンレストランに入って浮かれていたところ、留守電に「お祖父ちゃん亡くなった」とメッセージが。
 
 皆が成田から香港に旅立って中華を満喫している中、私は羽田から祖父宅のある愛媛に飛んで精進料理。
 なんとも切ない出来事でした。

 2度目は去年、旅行を申し込んでいたものの、一緒に行く同行者が「職場の本採用の試験が急に入った」とのことでキャンセル。
 これは彼女の人生かかってるので仕方ない。無事に試験には受かったそうです。


 ここまでついてないのは、もう何か意味があるんだと思うんです。
 色々考えたんですが、きっと香港に行ったら何か悪いことが起こったに違いない。
 それを阻止するために、神がかった力が私を香港に行かせまいとしているんです。

 たぶん私が香港に行ったら地球が滅ぶと思います。
 皆様気をつけて下さい。



 そしてそんな私の傷口をえぐる動画がこちらになります。
 
香港旅行失敗記念動画↓


 
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